雪組公演「ベルサイユのばら~フェルゼン編~」が無事千秋楽を迎えて閉幕しました。
トップスター彩風咲奈さんの退団公演でもあり、ムラと東京、どちらも千秋楽をライブ配信でみておりましたよ。
ということで今日は「やっぱりベルばらっていいよね」というお話です。
わたしとベルばらの歴史
私の初宝塚観劇は当然(?)ながら「ベルばら」でした。時は2013年1月、月組、当時のトップスター龍真咲さんと準トップスター明日海りおさんの役替わり「オスカルとアンドレ編」。何となく「タカラヅカ見てみたい!やっぱり見るならベルばらよね!」という短絡的思考で少々強引にチケットを取って初めてムラ遠征したのが「みりカル・まさドレ」(だったと思う…)のベルばらでした。
この演目、今にして思うと尋常じゃない配役だったり、当時は月組人事の暗黒期だったとか、あとから知ることが多くてよくそんな公演にホイホイといけたものよと思います。初めてのタカラヅカ観劇、初めての宝塚大劇場、初めてのベルばらということで大興奮だったんだけど「これは沼にはまると大変そうだなあ…(主に金銭面…)」と思って、そこでズブッとはまらずにいようと踏みとどまろうとしたことを今でも思い出します。
しかしわずか数か月後、今度は雪組さんのベルばらがあるということで、たまたま計画していた友人とのGWの神戸旅行のついでに「せっかく神戸に行くならついでに宝塚観ようよ」と誘ってまたもムラまで遠征。全然踏みとどまってないじゃん!というツッコミはなしにして、この時見たのは壮一帆さんトップお披露目公演の「フェルゼン編」でした。
実はなんとこの時、ひとこちゃんが小公子役なんですよね!NHK録画したやつがレコーダーに残っているのでいつか見返さなきゃ!
このころは「〇〇編」の違いがよくわからないままとにかく「ベルばら見たい!」という感情だけで観劇していたように思います。っていうか、月組と雪組ベルばら、こんな短期間にやってたんだ…(1年ぐらい間があるように感じたわ)
この壮さんも異例の高齢でしかも他組へ落下傘でのトップスター就任と、いろいろあったんだろうなあと思うのですが、このころの私はまだ人事の「じ」の字も知らぬ一般人だったので純粋にお芝居を楽しんでおりました。
その後3回目のベルばらは再びみりお様で、2014年花組中日劇場公演の「フェルゼンとマリーアントワネット編」。初めて宝塚に触れるきっかけとなったみりお様がとうとうトップスターになって、しかも地元(名古屋)でベルばら!(プレお披露目公演だったんですよね)ということでこちらも割と強引にチケットを取って見に行った記憶があります。沼にはまりたくないとか言いながら1年半ぐらいの間に計3回、ベルばらを見ていることになります(笑)いや、ここから本当に踏みとどまって、「ポーの一族」(2018年)までブランクが空くのですよ…。
この中日劇場のベルばらは、みりお様もさることながら、だいもんアンドレがとにかくカッコよくて、一緒に見た従妹と「望海風斗さんかっこいいねえ~!」と言って帰宅したことをよーく覚えております。なのでこのあとのわたしの観劇歴は、みりお様率いる花組の次に多く見るのがかつて壮さん時代に見て、そしてだいもんがトップスターになった雪組になるのですが、そのあたりはまた別の機会に語りたいと思います。
超古典な演出が癖になる
ベルばらといえば今年ちょうど初演から50年ということでイベントも行われたわけですが、50年間多少の変更はあれど、基本的な演出はほぼ変わっていないと聞きます。なので今見るとちょっと笑ってしまうセリフ回しだったり演出がちらほら。宝塚歌劇にディープにはまる方にとってはもう見飽きた方も多いだろうし、古臭いところがお好きじゃない方も多いイメージです。
50年たってもオープニングは栗のようなボブカットの小公子ちゃんが歌う「ごらんなさい♪ごらんなさい♪べるさいゆーの、ばーら♪」で始まり、オスカルとアンドレの橋での場面とか、「見えていないのかああああ」とか「私を抱け!」とか「バスティーユに、白旗があああああ」のお決まりのセリフたち、バスティーユで戦うオスカル&衛兵隊の刀の演武(あの音楽もとても印象的…)とか、ペガサスの乗り物とか、フェルゼン編だと「行け行けフェルゼン」とか、ステファン人形とか、笑いどころが多すぎて冷静に見ると「なんじゃこりゃ」みたいな演出・セリフのオンパレードなんですよね。
でも何よりも原作のストーリーの良さ(どの〇〇編でも最後はすべて悲劇なのが泣ける)と、衣装の華やかさ、「THEタカラヅカ」と言わんばかりのキラッキラ具合が、どんなに古臭かろうと「やっぱりベルばらっていいよね~」になるんですよね。「もう十分知ってる」っていう安心感があるというか…。
次のベルばらは誰がやる?
彩風さんが退団の挨拶で「あこがれのベルばらをやれてよかった。本当はオスカルがやりたかった」的な話をされて、やっぱりタカラジェンヌたるもの、ジェンヌ人生で一度はベルばらやりたい人多いのかな?と思いました。
今回の雪組公演は、今いる雪組生で最高のキャストだったように思います。やっぱりあーさオスカルは問答無用に美しかった…!
あのオスカルカツラで事故らないのあーさぐらいなものよ。そして縣千さんのアンドレもカッコよかった~。夢白さんも振り切ってアントワネット様を演じてましたね。
今回の公演も本公演でいえば2014年宙組さん以来の10年ぶり、その他の劇場を含めても2015年花組さん以来9年ぶりということで、これまたしばらくベルばらはお休みかなあと思いますが、いかがでしょうか。
今回の雪組公演がおそらく植田先生がご存命のうちに上演される最後かなあ…と思っているのですが、新演出のベルばらなんてベルばらじゃないし!って言いたくなりそうなので、潔く宝塚の伝統・古典として残していってもらいたいものですね。