エンタメノート

エンタメなんでも備忘録

悪魔城ドラキュラ&愛, Love Revue!感想

トップ就任お披露目公演が「エンジェリックライ」という能天気天使さまのお役だったひとこちゃんのトップ2作目が、ファミコンゲーム原作の「悪魔城ドラキュラ」、そしてショーがまたしても岡田先生のロマンチックレビューと聞いたとき、皆様正直どこまで期待しましたか…?

天使の次はドラキュラ…?またロマンチックレビュー…??ロマンチックレビューならグラミラで本公演&別箱でも見たし、なんなら前作「Jubilee」もわりとクラシカルだったよ…???しかもタイトル「愛,Love Revue!」って…ダサ(以下略)

と公演前は不穏な気持ちになるのがここ最近のお決まりなのですが、ふたを開けてみたらどうよ、この最強の仕上げ具合!さすがひとこちゃん!ということでべた褒め大絶賛のブログをお届けしようと思います。

 

悪魔城ドラキュラ~月下の覚醒~

もとはファミコンゲームの「悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲」が今回のお話のベース。全然知らなかったのですが海外でも人気のゲームシリーズなんですね。
ドラキュラと人間の間に生まれたアルカードが母の遺言を守る宿命を負いながら、人間の負の力を得てよみがえった父を倒すため悪魔城に乗り込む、というのがお話しの筋です。

出演者が発表された時点で専科の輝月ゆうまさん(まゆぽん)がいたことで「これは父ドラキュラまゆぽん確定!!!!」とワクワクしました。
アルカンシェル」でナチスの上役だったまゆぽんが今度はひとこちゃんの父として、そして敵として立ちはだかります。これは楽しみ以外のなにものでもない。

それにしても主な配役が出たときのお役の少なさにもびっくりしましたね。コウモリAとか、魔物とかなに?みたいな。下級生ファンの方はさぞかし不安だったでしょうね…。

キャスト発表時に一番盛り上がったのはなんといってもだいやくんサキュバス!だいやくんに女役キター!!しかもサキュバス(淫魔)!!!!これはエロいの確定や!!!とみんなウキウキしたことでしょう、もちろん私もです(笑)

とにかくひとこアルカード様がかっこいい

さて、今回の「悪魔城ドラキュラ」はムラ3日間で計4公演、そして千秋楽のライブ配信で見ることができたのですが、もうね、とにかく動くアルカード様かっこよすぎる!!!!ポスター扮装とかもカッコ良かったんですけど、実際に目の前で見るアルカード様めっちゃイケてるやん!!

ひとこちゃんの最大の持ち味である「眉間のしわ+三白眼」が無表情で不愛想なアルカード様にぴったり。血色のないメイクもとても美しい…。これぞ私が大好きな永久輝せあだ!と思いました。

みんなの扮装も最高

ひとこちゃんはもちろんのこと、他の主要メンバーたちの扮装もゲームそのものです。やはり一番ハマっていたのはドラキュラ伯爵役のまゆぽん!まゆぽん本当にガタイがいいのでまさにラスボス!って感じで最高にカッコよかったです。イケオジすぎる!!

美咲ちゃんもマリアそのもの。ほのかちゃんリヒターは過去の短髪verと現在の長髪verとどっちもかっこいい。

敵役の皆さんたちは扮装もお芝居もみんなめっちゃ楽しそう(笑)みなさん大注目のだいやサキュバスはさすがにスミレコード発動かホットパンツでしたけど、それでもだいやくんの美しい太ももにくぎ付けでした。いやー眼福眼福。

そしてなんといっても副組長ゆりちゃん!毎回びっくり配役で楽しませてくれるゆりちゃんですが、今回は死神デス役。舞台に出てきてオペラあげてびっくり!ゆりちゃんだって全然わからん、でもゆりちゃんだ!ってな感じですごいメイクでした…。今回幕間休憩が35分なのですが、ゆりちゃんのメイク替えに時間がかかるので通常より5分長いのでは…と某所ではささやかれておりました(笑)

神官シャフトみねか、オルロックはなこ、マグヌスらいともみんな渾身メイクでしたね。みんなお化粧すごい研究したんだろうなあ。その現場に居合わせてみたい…

ひとこちゃんの立ち回りがすごい!

今回のアルカード様の扮装がとにかく重そうなひとこちゃん。髪は腰まである金髪、オープニングは原作イラストどおりのお衣装でマントも重量級、デコラティブなブラウスとベストにジャケット、そしてスターブーツ、とどめに長剣。すべてが長い、重いと思われます。原作が横スクロールのアクションゲームなので、どんどん出てくる敵と戦って話が進んでいくわけですが、そのたびに髪やマントを翻し、長剣をぶんぶん振り回して戦うひとこちゃん…こりゃ体力泥棒の演目ですね?

剣捌きがかっこいいのはオルロック戦の場面。マリアがオルロックに捕まり首を咬まれてしまった後、怒りでパワーアップするところで剣をぐるぐるぐるっと回して構えるところがめちゃかっこいいんです~!こういう長いものを振り回しながらの立ち回りってただでさえ大変なのに、今回のひとこちゃんは何もかもが長いので本当に大変そう。

長いものといえばほのかちゃんリヒターの鞭もまあまあの長さ。そして剣とちがって太い縄跳びみたいなのでこちらも扱いが大変そうです。

終盤でアルカードとリヒターと銀橋で戦う場面があるのですが(ほのかちゃんに首絞められてるシーンが舞台写真にありますね!)、このあと首の縄から逃れるアルカードにリヒターがぶんっと鞭をふるうのですが、劇場で何度か見たときに「これ、間合い間違えたらひとこちゃんの顔面にヒットするんじゃ…??」と勝手にヒヤヒヤしてました。たぶん座った席の角度によると思うのですけど、結構至近距離でぶん回しているように見えたので。

アルカード様のセリフで一番好きなのが、だいやサキュバスとのシーンでの「許さん、貴様には死すら生ぬるい」っていうところです!!!ここのアルカード様、心底怒っているのが伝わってきて一番かっこいい!この「死すら生ぬるい」だけエンドレスリピートしたいぐらい(我ながらマゾすぎる笑)大好きだったりします。

まゆぽんとの親子愛が最高に泣ける

母リサの遺言(「人間を恨むな、父に復讐させないで」)を守るためだけに何度も父ドラキュラに対峙するアルカード。お話のクライマックスはこの父と息子の場面です。ここがねえ、もう最高に良きなんですよ~~~!!

ひとこちゃんが毎回涙を流しながらの大熱演なのですが、最後の「在るべきところに帰れ!」の場面はもう感極まります。涙を流すアルカード様もこれまた美…!

ひとこちゃんとまゆぽんの身長差体格差が最高に萌えるんですよ~!一騎討ちのあと、ひとこちゃんが客席に背を向けたまままゆぽんと抱き合うところなんて「なぜこの場面の舞台写真がないのだあああ!」と終演後のキャトルでまゆぽん風に悶絶した次第でして…。ルサンクにも少し載っていますが、泣きながら父まゆぽんにすがるひとこちゃんが最高に良いので是非東京公演で、DVDで要チェックしましょう!

愛, Love Revue!

岡田先生のロマンチックレビューということで「なぜこんな短期間に同じ花組で…?」と疑問がわき、岡田先生ということは過去場面の焼き直しが9割、新場面1割ということなのですが…これも毎回言ってますが「結局宝塚ってこういうベタでいい、ベタがいい!!」という感想になっちゃうんですよねえ…不思議だわ…。

もともとひとこちゃんがTHE 宝塚!っていう男役の教科書に載ってそうな王道タイプだと思うので、こういうベタなのがハマるんですよ。ハマるように演じてるというか。永久輝せあのクサいほどの男役が堪能できる50分です!

最高にエモい「追憶の唄」

大好きな場面は1割の新場面、「追憶の唄」です!!音楽も衣装もダンスも何もかもすべてエモくて最高です。前作「Jubilee」は「月光」の場面だけで通えたけど、この「愛, Love Revue!」はこの「追憶の唄」で通えます!

この場面、上手側にはなこ、だいや、らいと、そしてたおしゅんがいるのですが、あれ、れいんじゃないんだとちょっと意外なキャスティング。(れいんは下手側の大勢のほう)
もともとおぶちゃん(海叶あさひくん)が怪我で部分休演となったため代役でたおしゅん登板なのですが、そうなると上手側メンバーってはなこ、だいや、らいと、おぶちゃんだったということでしょうか?それともたおしゅんが入るなら、ということで上手側の誰かとたおしゅんでトレードになったとか…?ちょっとこの場面謎なんですけど、たおしゅんがめちゃくちゃカッコいいのでくぎ付けでした~!

この追憶の場面はひとこちゃんのダンスがね、もうね、見どころ満点。片手を床についてくるっとまわるところ、めちゃくちゃ高くリフトされるところ、長いマントのすそをうまく翻して踊るところ、後ろに反り返って床に手をつくところetc…挙げればキリがないです。音楽も切ないし、本当に大好きな場面です。

キラキラ大洪水の中詰「ラモーナ幻想」

中詰は「ラモーナ」。男役さんが白燕尾で、ひとこちゃんは全身キラキラのスパンコールのついたこれまたロングジャケット。ひとこちゃんマジで今回すべてのお衣装が長くて重そう。でもすごくキレイで素敵なんですよね~。トップコンビのゴールドとピンクのキラキラお衣装&娘役さんたちのパステルカラーでTHE花組!THE宝塚!な中詰です。

みんな大好き「Bad Power」

前回の「GRAND MIRAGE」では「シボネー」あるよ!で盛り上がった岡田レビュー。今回はバッパワこと「Bad Power」です。岡田先生のレビューってこういう名場面がいっぱいあって、ジェンヌさんたちが「この名場面を自分がやれるなんて!」っていう「やってて楽しい」感が伝わってくる場面が多いんですよね。シボネーもそうだし、このバッパワも男役なら一度は踊ってみたいんだろうなあ。

バッパワって振りとか音楽とか絶妙にダサいと思うんですけど(笑)、このダサさを楽しむというか、今回のレビューの(勝手に決めた)テーマが「どこまでもクサい男役を演じる永久輝せあを堪能する」なのでこれはこれで大変盛り上がります。上級生のゆりちゃん、びっく、まいこつもめちゃくちゃ踊ってるし、当然ながら下級生くんたちも爆踊りしてますのでやっぱりこういうみんなで盛り上がる場面は楽しいよね~!

男役炸裂の「Gigolo

バッパワのあとの「Gigolo」の場面も大好き!ひとこちゃんがチーフのにおいをかぐ場面とか「くぅ~~~~!」ってなります(笑)美咲ちゃんのお衣装がすごくて(キラキララメラメ全身ぴったりタイトなドレス)、またおみ足が美しくて眼福の場面です。

この場面のひとこちゃんが割と攻めてまして、美咲ちゃんの胸をかなりがっつり鷲づかみしてるんですよね~!いや、女性同士だしとか一瞬冷静になるんですけど、結構がっつり掴んでいるので是非オペラあげてガン見してください(笑)

最後の決めのポーズもなんならしっかり美咲ちゃんのお尻を鷲づかみしてます(笑)。男全開の永久輝せあを堪能する場面ですね!(ちょっとセクハラ気味ですみません…)

気づくと鼻歌で「お~、じごろぉ~」と口ずさんでいたりするぐらい好きなメロディーなのですが、この場面で歌っているのはことのちゃん、糸ちゃん、こはなうたちゃん。ひとこちゃんにまとわりつく娘役さんたちがみなさん美しいので眼福です。いつもセクシー凛しづ姐さんを追いかけちゃいます。

歌もダンスも見どころの「熱愛のボレロ

「熱愛のボレロ」もいいんですよ!ひとこちゃんのロングトーンがすごい!もうここまでくると永久輝せあ、お芝居もいいし、ただ男役として立っているだけでもいいし、踊ってもかっこいいし、歌も最高かよ!となります。いいんです、大好きなのでべた褒めします。だって最高なんだもん。

カゲソロは組長あおいさん。あおいさん本当にお歌がお上手(なんならお肌も相変わらずプリプリで年齢不詳すぎる)。あおいさんのお歌にあわせてトップコンビが踊ります。最高かよ。

熱愛のボレロは美咲ちゃんもすごいです。この場面、ホルターネックの白いドレスがめちゃくちゃ素敵なんですが、ライブ配信でよく見えたのですがお背中の筋肉バッキバキ(笑)華奢なひとこちゃんと並んで美しく見えるために、美咲ちゃんどれだけ努力しているんだろうな…頭が下がります。

デュエダンでは「Jubilee」のときはやらなかったリフトがあります。ひとこちゃんのあの細いおからだで美咲ちゃんを何度もクルクルまわすので、見てるこっちがちょっとハラハラしたりするのですが(余計なお世話だw)、やっぱりリフトがあると盛り上がりますね。素晴らしいです。

毎回言ってる気がしますが体感5分、あっという間に終わってしまう楽しいショーでした。「また岡田先生~?」ってぶーぶー文句を言ってた私たちヲタクを全力でぶん殴ってきた花組さんあっぱれです。やっぱり花組最高~!

 

ということでざっと勢いのまま書いてみたのですが、5,300文字も費やしたくせに語彙力ゼロなので「ひとこちゃんカッコいい!ひとこちゃん最高!」しか出てきませんでした(笑)頭悪いブログですみません、でも本当に最高なんだもん!

東京のチケット増やしたいけど難しそうだなあ…