エンタメノート

エンタメなんでも備忘録

「Goethe!」感想

ひとみさ別箱公演「Goethe!」、あっという間に終わってしまいました。。。
ドイツミュージカルシアター賞で3部門を受賞した作品が日本初上演とのことで、幕が開くまでどんな感じなのかドキドキワクワクしながら東京1公演、大阪4公演+ライブビューイングを堪能してまいりました。
年末ギリギリになってしまいましたが、今年の公演は今年のうちに!ということで以下感想です~

Goethe!」

とにかく歌メインで芝居1割、歌9割、みたいな前情報もあって、歌ばっかりで進行するミュージカルというと「エリザベート」みたいな感じか?と思っていったら噂通り本当に歌ばっかりでした。素のお芝居セリフは1割あったかなかったか?ぐらいの感じです。

そして肝心の歌のナンバーがどれも難易度が高い!アップテンポなポップな曲が多くて、これを歌いながら演技しながら踊りながらと、ひとこちゃんはもちろんのこと、出演者全員めちゃくちゃハード!いやー、これはこんな短期間で仕上げるの相当大変だったのでは、と思いました。

ひとこちゃん

最近は落ちこぼれ天使様やらインチキマジシャンやら齢400年の人間とヴァンパイアのハーフだったりと謎設定wのお役が続いたひとこちゃんですが、今回はのちに文豪といわれる才能をまだ開花しきれていない、未熟な若者ゲーテ
ちょっと夢見がちでフラフラしてて、定職につかなくても親のコネでなんとか人生過ごせちゃうし、プライベートはモテモテで女の子といい感じになっても創作のネタが舞い降りてくると彼女そっちのけで自分の作るものに夢中になったりする、等身大の「何者でもない」若者役です。

Goethe!」はとにかくひとこちゃんが難易度MAXの歌を次々と歌いこなしていく演目でした。私はひとこちゃんの歌が大好きなので、「よくぞここまで歌い通した!よくやった!」ともう頭をなでなでしてあげたい気持ちです。お稽古期間1ヶ月程度でこれだけのボリュームの演目を仕上げるっていやー、宝塚って本当に大変だw

それでもですね、全編とおしてひとこちゃんらしい繊細なお芝居が光っていました。
前半は明るくはつらつとした夢いっぱいの青年で、ヴィルヘルムという新しい友人、そしてロッテという愛する人との出会いのあたりは本当にイキイキ&キラキラしてました。
すれ違いからロッテとの別れ、親友ヴィルヘルムの死、逮捕されて牢獄に入れられてもなお創作の火は消えず、そこで生まれるのがのちに大傑作となる「若きウェルテルの悩み」。途中悪魔の誘惑に何度かさらわれそうになるけど、自分は生きるんだ、生き続けるんだ、と前を向いていく姿を精一杯演じているのが伝わってきました。

歌だけでお話を伝えていかなければいけないということは、歌詞がきちんと届かないとこちらは理解できないわけで。そういう意味ではひとこちゃんはじめ、みなさんちゃんと歌詞がしっかり届いてましたよ!思ったよりも話の筋は簡単だったので歌が難解な割にはストーリー自体はわかりやすかったかなと思います。

ひとみさ

ひとこちゃんと美咲ちゃんとの歌の掛け合いも本当にステキでした。「若きウェルテルの悩み」を二人で歌い紡ぐ場面が今作のクライマックスになるかと思いますが、演出(背景のウェディングベールにゲーテの詩があしらってある)も含めてやっぱり良かったなあ…。バックハグしながらそっとひとこゲーテがロッテ美咲の頭にそっとキスするところが大好きでした~♡

ひとみさ場面は雨のなか二人で…♡のシーンもよかったし、そのあと二人そろって風邪をひいて寝込むところとか、ロッテがゲーテに詩を詠んで欲しいと息を止めてねだるところとかがかわいいシーンでしたね。ぷく~って頬を膨らませて息を止めてる美咲ちゃんがかわいいのなんの。

その他ひとこちゃん見どころ

ラスト手前でゲーテが一人ひざまづいて歌う場面、毎回ひとこちゃんが感極まって涙を流していたように見えました。(さすがに配信&収録の日は泣いてなかったかな?)思い返してみると全編通してここが一番大好きなシーンです。ひとこちゃんの涙大好きマンなのでいつもつられて泣いちゃうんですけど、オペラグラス越しにひとこちゃんの頬に光るものを見つけては「あああ~~~~泣泣泣」ってなってました。

ほかには、ひとこゲーテのポニーテールが好きでした~!「ドンジュアンと同じカツラでは?」という意見も見かけて、確かに色は違うけど同じ髪型かも…?ということは置いといて(笑)、何度か舞台上で上着を羽織るシーンがあるのですが、そのたびにポニーテールをぴょいっと襟からちゃんと出す仕草がかわいかったです。

あとは何といっても自転車ですね!
たぶん今作を観た人の感想の第1位になるのではと思うくらいのインパクトだった、馬のお面がついた自転車。そしてまさか舞台上で自転車を乗り回すトップスターを見れるなんて(笑)かなりシュールでしたがこれはドイツ版も自転車だったのだろうか…。

ひとほのは割とゆったり自転車に乗ってるのに対して美咲ロッテはかなりぶっ飛ばしてキキー!!って音が鳴るくらい急ブレーキかけて止まるのも毎回面白かったです。

その他主要メンバー

今回、ひとみさはもちろんのこと他の花組子さんたちもみんなよく頑張ったなあという印象です。特に主要なお役の人たちは全員印象的でした。

まずはほのかちゃん。ヴィルヘルムはマルガレーテ(みそまる)との道ならぬ恋に悩み、結局自ら命を絶ってしまうお役でしたが、ほのかちゃんのビジュが優勝しまくりなんですよ~!すごく儚い感じで…。髪色もゲーテの明るい茶髪に対して銀髪で、メイクもちょっと血色薄めで美しいほのかちゃんがますます儚げで。ちょっと気弱なヴィルヘルムを体現していました。

Xにも書いたのですがヴィルヘルムが命を絶つシーンのほのかちゃんの演技が素晴らしいんです!きちんと鞄に荷物を詰めて、旅立つ支度をして、ゲーテが止めるのも聞かずに一気に引き金を引く。ここでのほのかちゃんの倒れ方が秀逸でして、本当に白目むいて倒れてるように見えたんですよ(引き金を引く瞬間うっすら笑みを浮かべてたというレポを見た日にはもう!!倍率ドン!!!)。
ここで暗転して一瞬でのひとこゲーテの絶望の演技もうまくて、見ていて一番苦しい場面なんだけど心にグサグサ刺さりまくりの名場面でした。

大抜擢なだいや、なつきくん、みそまる。
キャスト発表の時点でほのかちゃんとだいやのお役を逆で予想していた人が多かったのだけど、ケストナー役はやっぱりめちゃくちゃ出番多いし、いいお役なのでだいや大抜擢な印象です。
お歌はまあ、うん、いつものだいやかなって思ったけどやっぱりとにかくかっこいいんだよね~。だいやにとってもすごく刺激の多い、いいお役だったのではないでしょうか。

105期コンビのなつきくん、みそまるくんもなかなかのいいお役。みそまるくんはここで女役来ましたね!小柄なかわいいお顔の男役さんなので女役もさぞかしと思ったらものすごいマダム感があってちょっとびっくりしました(笑)。最初出てきたとき、みそまるくんだってわからなかったもん!あれ、今回の娘2って誰だ?あ、そうだ、みそまるだ!ぐらいのタイムラグがありました。
いや、マルガレーテは人妻だからマダム感があって正解なんですけどね。二の腕とかむちむちでかわいかったよw
歌はやっぱりさすがのみそまるくん、上手いですね~。美咲ロッテと二人で歌い上げるところとか圧巻でした。

なつきくんは前半馬車の御者をやったり、ネイチャーラバーの場面のバックでめちゃくちゃ伸び伸び踊ってたりと実はいろいろ出てくるのですが、何といっても見どころは後半のメフィストフェレス!すごいビジュアル作り上げてきたなあ~!
手足がとても長いスタイルお化けなので立ち居振る舞いがすごい!そして歌も男役の低音も女役の高音もあって一番歌が難しかったのでは?と思います。

法律事務所の場面でだいやケストナーとセットで出てくるのがたおしゅんとおぶちゃんのイケメンコンビ。ふたりともかっこいいよ~~~!この二人も今回いいお役だったなあ。中堅どころのイケメンがこうして報われるのが別箱公演の醍醐味よね~と思います。

そして今回の健闘賞は概念ウェルテル&ロッテを踊り通した宇咲瞬くんと稀奈ゆいちゃん!稀奈ちゃんが花組屈指のバレエダンサーなのはれいちゃん退団コンとかでおなじみなのですが、うさしゅんもリヒター新公でしっかり覚えてたのでなるほど納得の抜擢。この二人がひとみさの後ろで概念的に踊ってるのがいいんですよ~!踊りに惚れ惚れしながら見てました。

千秋楽のあいさつでひとこちゃんが本当はカンパニーの長は自分だったけど今回はまいこつが代わりに座長を務めてくれた、というコメントがあって、この演目の内容ならそりゃあトップスターと座長との並行は難しかっただろうなあと思います。元花組の父・さおたさんもいてくれたとはいえ、こういう時に頼りになるのはやっぱり同期なんですね~!まいこつありがとう~~~!大好き~~~!!!

感想まとめ

全体を総括すると、
・想像していたよりストーリーは簡単でわかりやすくて良かった
・音楽は個人的にはスルメな良曲が多くてとても良かった
・でも初見「だけ」だとわりと「難解」な印象が残るかも
ゲーテとその作品(若きウェルテルの悩み、ファウスト)のバックグラウンドを知って観ると解像度がすこーし上がるかも
といったところが私個人の感想です。

今回、短期間で回数重ねて観ることができたので、見終わったあとはしばらく脳内でずっと何かしらの曲が流れておりました。まあ、3日で5公演も観ればなかなか離れないよねw。観劇してここまで脳内リピートしてたこともあんまりなかったことなので、かみしめればかみしめるほど味が出てくるスルメ演目だったかな~。今でもたまに鼻歌で歌ったりしています~w

あと全体的にパワーがすごくて、観てるだけのこちらも結構ぐったりしませんでしたか(笑)。作品の圧というかなんというか、謎の「圧」が…笑
ドイツパワーかな笑?というのはともかく、2時間15分という短い時間のなかで喜怒哀楽の感情すべての行き来が割と激しいのでそれもあるのかな~と思ったりしました。

まあ、私個人の蛇足な分析は横に置いとくとして、今回の「Goethe!」を経験した組子さんたちにとっては、きっといろんな学びの多い公演だったんじゃないかと思います。たぶんこんな大変な演目、めったに経験しないと思うからさ。

ということでひとこちゃんはじめ、花組さんみ~んなのチャレンジに盛大な拍手を~👏👏👏
とっても素敵な作品だったよ!ありがとう~~~!!